先日、「取り残されたペット問題」をテーマに、90分のセミナーを開催いたしました。

本セミナーは、獣医療と対人福祉の双方が手を取り合い「ペット支援」のあり方を模索するシリーズ企画の第1弾として、「飼育継続を支える多職種連携」を目的として実施いたしました。
当初は、福祉従事者の皆様に獣医療の現状を知っていただくことを主眼に置いておりましたが、当日は予想以上に多くの獣医療関係者の皆様にもご参加いただき、改めてこの問題への関心の高さを実感するとともに、深く感謝申し上げます。




皆様から寄せられたアンケートを読み、現場が抱える課題の深さに改めて思いを馳せています。
今、現場では「すぐに使える正解」が求められています。しかし教鞭を執り、多くの世代と対話する中で感じるのは、「結論を急ぐあまり、思考のプロセスが置き去りにされていないか」という懸念です。効率が重視される現代、学びも「短文化・断片化」しがちです。
しかし、現場は常に個別性の塊であり、教科書通りの正解はありません。 私が学び直しの過程で教わったのは、「考え続けること」こそが、支援の現場で正義を見失わないための唯一の羅針盤であるということです。
思考の過程を飛ばした「ノウハウ」は、状況が変われば機能しません。 だからこそ、私たちのセミナーではあえて「なぜ?」という背景を大切にし、理論と現場を繋ぐ深い対話を追求していきたいと考えています。
「答え」は変わっても、「考え方(プロセス)」は裏切りません。 これからも、職種の垣根を越えて共に悩み、共に知恵を絞る場を作ってまいりたいと心から思っております。
宣伝のようになってしまいますが(笑)、この本質的な学びの時間を共有したいと願っています。 ぜひ、次回のセミナーでお会いしましょう。
理事長 西村裕子

