理事長挨拶

私たちは、ひととペット両方の看護の視点で、社会の「困ったな」に取り組みつつ、ひととペットの共生社会に新たな価値を生み出す会です。

mission  動物看護に価値と報酬を生み出す
動物看護にて、価値と報酬を生み出し、ひとのペットの共生における課題が軽減されるよう地域に貢献する。
ダイバーシティを大切にし、ヒューマンアニマルボンドを持ちつつ人々が支え合い、防災減災において高いレジリエンスが持てるよう地域に貢献する。

vision 動物看護師の自律性の確立
動物看護の自律性の確立を目的とし、社会にその領域や自由な働き方を普及する。
ひとのペットの共生における社会課題を、動物看護の視点で議論を交わし相互にとって「よい着地点」を見出し歩み寄れる関係づくりを行う。

value 全国47都道府県に獣医療関係者のネットワークを
動物看護をキーワードに、全国47都道府県の獣医療関係者のネットワークを作り、地域動物看護を学問にする。
動物看護の力で、地域が「困らない」を1つでも多く達成していく。


 平素は格別のご高配を賜り深謝申し上げます。かねてより法人設立に向け、準備を進めてまいりましたが、この度一般社団法人ひとtoペットを発足しました。
これもひとえに皆様の温かいご支援のおかげです。

 一社ひとtoペットは、私を含め3人の認定動物看護師資格保有者で設立致しました。私たちは、獣医療業界には珍しく、訪問動物看護や講師業、ゲストハウスの経営など「個人事業主」の経験を持つ人材が集まっております。

 設立のきっかけは、動物看護師を国家資格とする「愛玩動物看護師法」が公布されたことです。愛玩動物看護師法は、2019年6月21日に全会一致で参議院を通過し可決され、同年6月28日に公布。動物看護師が、国民全体に必要とされる職業へと発展しますことを実感した瞬間でした。

 そのような私たちが集まり、人とペットの共生社会において、あらゆる違い(ダイバーシティ)を大切にし、人とコンパニオンアニマルの絆(ヒューマンアニマルボンド)も大切にする活動を、会の目的としました。この活動の総称をダイバーシティ&ヒューマンアニマルボンド(D&HAB)と呼び、わたしたちの理念としております。

 なぜD&HABなのか。獣医療における私たちは、まだチーム医療とは程遠い場合も、助手的な立場の場合もございます。しかし法に「動物看護」の一文が載ったことで、何ができ、何を成していくのかが明確になりました。女性の多い業界です。それにも関わらずライフステージに合わせた働き方が、まだまだ浸透しておりません。学び資格を持っていても、様々な理由で他業種へ転職した方を何人も見てきました。また男性動物看護師も様々な要因で、継続して働くには難しいとも言われております。

 そして私たちも他業種に行ったものの、また獣医療に戻って来た人材ですので、この業界を慈しんでおります。だからこそこの業界の働き方を変革していくことが、目的のひとつとなっています。人医療の看護師のように、専門職としての自律性を持てる働き方を、そして地域動物看護の学び舎としての機能を持ち、自由な働き方を提案してまいります。

 また災害動物看護や在宅動物看護などの「地域動物看護」を学問としていくことも、行って参ります。

 HABについては、動物たちやそこに関わる多くの人たちから学ぶ機会を頂戴し、現在の私たちがあります。そしてHABのある社会は、年齢や性別、人種をも越え、関わり合うことのできる社会と考えております。補助犬や、日々の散歩、自宅で待っているペットなど動物が介す人々の会話は、病とともにある生活を送られていても、小さなお子さまから高齢者にも優しい社会であると、私たちは考えます。

 そして愛玩動物いわゆるペットには、動物の愛護及び管理に関する法律が存在し、他にも狂犬病予防法や検疫法、感染症法など食の安全や公衆衛生のための法律が関わっています。また動物という広義で考えますと展示動物や実験動物、産業動物、野生動物などの法律も存在します。これらのことからも分かるように、人は思う以上に、動物と関わり存在しています。そのような動物たちの中でペットは、より人に近い位置づけで社会共生しており「ペットは、家族の一員」と言われるほどです。その飼育頭数は、2000年頃以降から15歳未満の子どもの数を越え、社会に存在するのも日本の現況です。

 私たちが関わる危機管理の分野では「ペットよりも人が優先」と言われます。緊急時や復旧時は、何より「人の命が助かること」が重要です。そうでなければ、ペットの命も守れません。そして災害時は、アニマルレスキューではなく人道支援であることが重要です。
 ペットは、飼い主の責任において飼養管理されることが法律上定められており、飼い主の有事の際に困らないためにも、自身のこと以上の防災減災対策が必要です。

 ですがそうした行動の前に「行政が何もしてくれない」というお声がございます。そもそも行政と飼い主とでは、支援のフィールドが大きく異なります。行政は、万人の公平を重んじ、飼い主は、目の前の家族をみています。ですがどちらも「命が助かる、健康が保てる、いつもの生活を取り戻す」といった目的や、向いている方向は同じです。こうした相互差を仲介し良い着地点を見出すのは、私たちのミッションの一つです。

 なにより私たちは「ひととペットの看護の専門職」として、地域で暮らしを営む、あらゆる対象の「健康や心の安寧を看て護ること」を使命としています。

 当協会では、名前から分かりますように、ひととペット両方の視点で社会考えています。今後、皆様のお声に応えていくべく共生社会全体の新たな価値の創出に向けて、なお一層の努力をして参ります所存です。何卒 変わらないご指導ご鞭撻のほどをよろしくお願い申し上げます。

 まずは略儀ながら書中を持ちましてご挨拶とさせていただきます。

2022年6月28日
理事長  西村 裕子


西村裕子 プロフィール

1997年~ 動物病院にて動物看護業務を約7年経験
2007年  山口県立衛生看護学院 卒業 人の看護師免許取得
2007年~ 光市立光総合病院 看護部など約6年ひとの看護師を経験
*小児科、整形外科、内科、泌尿器科、透析、眼科
2014年~ 学校法人YIC学院 認定動物看護師の育成
2016年~ 関東への上京を機に、獣医療、人医療両方のフリーランス講師として活動https://www.haben.store/
2018年~現在 千葉科学大学 動物危機管理教育研究センター 上席研究員
文部科学省認可 履修証明プログラムのプログラム作成及び災害支援動物危機管理士®の育成
地域の人医療獣医療の災害支援についての研究
動物危機管理教育研究センター
2019年~現在 同大学 危機管理学部 非常勤講師
2021年  国際医療福祉大学大学院 医療福祉研究科 災害医療修士取得
      Master of Disaster risk management for health

2022年~現在 一般社団法人 ひとtoペット 設立
2023年  愛玩動物看護師(国家資格)免許取得
2024年~現在 東亜大学 医療学部 医療工学科 獣医看護学コース 非常勤講師
適正飼養管理学 ペット産業関連学などを担当

【所属協会や団体】
■特定非営利活動法人 全国動物避難所協会 理事(ガイドライン、マニュアルの作成等)https://uchitoko.jp/
■一般社団法人 日本動物看護職協会 広域理事(認定資格担当、広報等) https://www.jvna.or.jp/
■一般社団法人 me&nurse 理事 (本部企画、広報等)https://me-nurse.com/
■動物看護師の災害支援チーム 動物支援ナース 代表 http://vnat.bitter.jp/
*千葉科学大学認定 「災害支援動物危機管理士®」 
■日本災害看護学会認証 「まちの減災ナース指導者」
*まちの減災ナース長府 https://gensainursechofu.wixsite.com/2022

【学会所属】
■日本動物看護職協会 理事
■日本動物看護学会 会員
■日本看護協会 会員
■山口県看護協会 会員
■日本災害医学会 会員
■日本災害看護学会 会員

【書籍・学会発表】

  • 動物看護専門誌 アズ 2018年9月号 「動物看護師として意識を高める!防災・減災についての危機管理」 出版社 :EDUWARD Press 月刊版
  • 動物看護専門誌 アズ2021年4月号、5月号 「災害の備えのスペシャリストになろう!動物のための防災図鑑」 出版社: EDUWARD Press 月刊版
  • 2023年10月秋号 緑書房発刊 WAN 「防災・減災の知識」

【被災地支援 実績】

  • 西日本豪雨災害 広島県呉市、岡山県真備町(ボラインティアへの医療支援)
  • 令和元年豪雨災害 埼玉県(県民ネットワーク 彩の国会議と協働 公衆衛生とペット支援)
  • 令和2年7月豪雨 熊本県人吉市(動物支援ナースの活動を支援)
  • 令和5年7月豪雨 山口県美祢市(人の福祉、公衆衛生支援)
    下関市 避難所支援(まちの減災ナース長府https://gensainursechofu.wixsite.com/2022
  • 令和6年 能登半島地震支援 (人の福祉支援、仮設住宅におけるペット相談の設置)
    http://vnat.bitter.jp/ 


 

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